ベトナムの「ニンビン」という土地を女一人で周遊。まだまだマイナーな場所であるがために情報が少なく遭遇したトラブルを今日はまとめてみました。
その土地で起こるトラブルを知っているだけでも、トラブル回避になります。ベトナムの奥地へ個人で行く時は参考にして頂けると光栄です。
目次
移動手段トラブル
ニンビンはハノイからの日帰りツアーがメジャーで、ニンビン自体に滞在する日本人はあまり居ない印象を受けました。現に私がニンビンで見かけた日本人はガイド付きのご夫婦のみ。ひとり旅は自由がきくんですが、タクシーに1人で乗ったり手配も自分でしなければなりません。
と、いうことは…こんな事が起こり得るのです。
バイクタクシー利用は日没時間に注意
何度も言いますが、個人旅行はツアーなどと違い、全て自分で手配しなければなりません。午後にニンビンに到着した私は、午後からでも行けそうな古都ホアルーとバイディン寺院(パゴダ)に行くことにしました。
ホテルから古都ホアルーに到着したのは15時半。
▶︎ホテルから古都ホアルーまではタクシーGrab(ベトナム版Uber)を利用
→11キロ 約20分
その後、バイクタクシーのおっちゃんがバイディン寺院まで連れて行ってくれるとの事。車より安いし、値段は距離で決まっているらしく、値段相場をGrabで確認してから乗車。時刻は17時。
▶︎古都ホアルーからバイデン寺院までバイクタクシー利用
→8.5キロ バイクタクシー
山道で小雨だったので約20分かかりました。
古都ホアルーの営業時間は17時まででした。しかし、バイディン寺院の営業時間はガイドブックに21時までと書いてあったので、観光客が夜のライトアップを見にたくさん居ると思っていました。
が。
▲実際に訪れた時のバイディン寺院
確かにお寺は開いては居ましたが、街灯の電気は消え、店は閉まり、おまけにタクシーなんて全く居ませんでした。
ホアルーを出る際、実はGoogleの営業時間が18時になっていたのでバイタクのオジさんにもう一度確認しましたが『大丈夫、空いてる』と言っていました。
確かに嘘は言っていなかったし、オジさん的にはお金が入るのからそう言ったのかもしれませんよね。
真っ暗闇の山道を約20キロ。
約30分バイタクのオジさんと2人きり。
▲直線になるまでずっと山道が続くニンビン
すれ違う人も稀なくらい、絶望的なシチュエーションでした。
バイタク危険ポイント
- いくらふっかけられようが
- 山道に連れ込まれようが
- 嘘をつかれようが
何も言えませんよね。
有名な観光地だと思って行きましたが…夜にお寺を訪れるのは近くの宿がナイトツアーを行っているからなのかと。ベトナム人の女の子2人組にも会いましたが、暗すぎて怖くて一緒に戻ってきたくらいです。
バイタクのおじさんがまだ良心的な人だったから今回は何事もありませんでしたが、ほんっっっっとに怖かったです。
危機回避するには
- 日が暮れてから訪れるような場所はツアーなど、しっかりガイドさんがついたものにする
- 遅い時間に出歩く場合は、人通りの多い最悪歩いてでも帰れる場所まで
- 圏外でも使える地図アプリを入れておく事
- 人を信じすぎず、諦める事も大事
ニンビンには地下鉄がありませんし、電車も観光地には通っていません。バスも早い時間になくなってしまいますし、限られた時間になります。主な移動手段がどうしてもタクシーになるので、気をつけたい所です。
タクシーが無くて帰れない!観光地に行く時に注意
バイタク事件の夜、今度はもうあんな思いをするもんかとホテルスタッフに1日タクシーレンタルを要請。しかし『タクシーは距離ごと、メーターによって動くので料金は距離次第です。』との事。行きたいルートを運転手に伝えられますよ、と言ってくれたので、自分で考えたルートを次の日フロントに伝えました。
午前中に訪れたのはヴァンロンというツアーなどにはあまり含まれないスポットへ。
▲竹製の手漕ぎボートに乗れるヴァンロン
1時間ほどの観光だったのでタクシーの運転手は待っていてくれました。が、メーターがほんの少しだけ動いていました。ちょっと不信感。
続いて私はチャンアンでボートクルーズを予定していて、かかる時間が最低でも2時間半と口コミで書かれていました。
▲洞窟をくぐり抜け進むので冒険感満載!ニンビンの目玉観光地チャンアン
運転手はプラス50,000VND(約230円)で待ってると伝えてきましたが、何も気にせず観光したいし、さっきみたいにメーターが上がっても怖いし、断りました。
さて、メーター上がるのを危惧して断った私に起きた事はというと…
団体が多く利用するような場所でのタクシー乗車危険ポイント
一番最初にも書きましたが、ニンビンは日帰りツアーが多く、秘境と呼ばれている為どの観光名所も割と山の中や奥まった場所にあります。
そんな中、終わったその場で帰りのタクシーを呼ぼうとしても…
- ツアーが終わるお客さんを待っているタクシーばかりで乗車できない
- タクシードライバーに聞こうにも英語が話せなくて話にならない
- 山奥だからなのか、距離のせいなのか、Grabのタクシーが来てくれない
- ツアーの人がドッと出てきたり、雨が降ったりすると電波が繋がらず圏外になったりする
という帰宅難民になってしまいました。それも午後からボートに乗ったので4時を過ぎて、少し薄暗くなってきて恐怖再び。待っていたら帰ってくるタクシーが居るかなと思いましたが30分経ってもそんな気配はありませんでした。
危機回避するには
▲こーんな山々が連なる場所です。
私は宿泊しているホテルに電話しました。すぐにホテル専用(値段固定)のタクシーが迎えに来てくれました。個人旅行の際は泊まるホテルも気をつけた方がいいかもしれませんね。
- ホテルに電話して配車してもらう
- 自転車レンタル、もしくはバイクをレンタルして自分で移動する
- インフォメーションセンターにタクシーを配車してもらう、もしくは閉まっていたら中の人に掛け合う
運転手に言われ値を払って待っててもらう方法が正直あっているとは思わないので抜きにします。(現に少しメーターが上がっていた事実があるので。)
1番いいのが自分で自転車やスクーターをレンタルする事かなと思いました。しかし、私は運転経験がなかったので海外で初めて運転(ましてやバイク大国ベトナム)は現実的ではなくやめました。自転車に関しては想像を絶する疲労があるかと。笑
観光客の波が落ち着いてきた頃に、タクシー?と声をかけてくる運転手もいましたが、正直信用ならないのであまりオススメできません。GRUBで配車できるのが1番安心なんですが、さまざまな条件が重なってしまうと配車が難しくなってしまうようです。
気候情報の欠落
先に交通トラブルをあげましたが、個人旅行は自分のリサーチが全てです。しかし、実際に訪れてみないと分からない事もたくさんありますよね。
雨季の終わりかけで毎日ずぶ濡れ
ニンビンはハノイから南に約1時間程、ベトナム全体でいうと北部にあたります。ベトナム北部の降水量は10月からグッと下がり、東京よりも降水量は低いです。実際この時期がベストシーズンだともされています。
私は一応、ゴアテック・ザックカバー・折りたたみ傘はトレッキングに行く予定だったので日本から準備していきました。
が、ニンビン初日の夜。例のバイクタクシーに乗っている時、スコールのような強烈な雨に襲われずぶ濡れに。
続いて次の日。チャンアンの3時間のツアーに参加した際も、終盤かなり強烈な雨に降られてべしょ濡れに。
雨量が少ないのは、ダラダラ降るわけではなく一瞬に大量の雨が降るからでした。ゴアテックもザックカバーも水に耐えきれなくなる程の雨が降ります!夕方以降に豪雨が来る傾向にありました。
対策方法
▲雨具必須。濡れてもいい格好を。サンダルを履くときは虫刺されにも注意!
- 観光地は早起きして行くのがベター
- 濡れてもすぐ乾くようなものを着用し、尚且つレインコートや傘は常備する
夕方や深夜にかけて雨が降りやすいイメージがありました。観光地は早くから開いている場所が多いので、早起きして行くのもコツかもしれません。ニンビンはオシャレして街を歩くという雰囲気は一切ないです。笑
ですので機能性を重視した服装、装備で観光するのをオススメします!
個人旅行で自由に、好きなだけ安全に!
いかがだったでしょうか。ベトナムはまだまだタクシーなどのトラブルが多い印象を受けます。それと、ガイドさんがついていれば雨の対策なども練っていてくれたかもしれません。
これをストレスに感じてしまうのであれば、行きたい場所を絞ってツアーで行くのが楽だとは思いますが、一人だと高くついてしまったり、最小施行人数に満たなかったりと行きたいところに行けない可能性があります。
起こり得るトラブルを知っていれば、対策を取ることができるので、何かのお役に立ててください!最後にもう1つ
- 簡単な現地の言葉を覚えておくと便利
田舎に行けば行くほど英語も何も伝わらない人が多いです。
ガイドブックの後ろに簡単な旅の基本の言葉もついていますし、それをスマートフォンにメモしておいたり、オフラインでも使えるように翻訳ソフトをDLしておくととても役に立ちますよ!
では、皆さんの旅行が楽しく安全でありますように!
あやかでした。
Infomation
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📷 All photo by Ayaka