ベトナム旅でこれから賑わってくるであろう"ニンビン"という街を、ツアーなどに頼らず完全に個人で旅行しました!
2泊3日あるとかなり充実した旅にできるので、私が巡ったルートをご紹介していきたいと思います。
目次
ニンビンとは
ニンビン省は、ベトナムの首都ハノイから南へ約90キロに位置しています。
車で約1時間半、電車だと大きな都市に経由するので2時間半ほどかかります。
2014年に東南アジア初となる世界複合遺産 "チャンアンの景観関連遺産" として登録された世界遺産のある街です。しかし、ハノイから日帰りで行くことが出来る"ハロン湾"という有名な世界遺産があるため、まだまだ訪れる人は少なく、田舎の静かな雰囲気が漂っていました。
ちなみにハロン湾は自然遺産、ニンビンが登録されているのは複合遺産(レア)です。
複合遺産をざっくり言うと、自然の遺産と人々が営んできた文化的な遺産のどちらにも価値があると認められたものです。言ってしまえば、ニンビンは自然も文化遺産もどちらも楽しる場所という事になります!
そんな魅力たっぷりなニンビンを日帰りで終わらせてしまっているツアーが多かったので、今回ハノイからの往復と、名所巡りを全てアレンジしてみました。
ニンビンの主な観光名所
ツアーで組まれているような主な観光地は
- チャンアン(Trang An)
- タムコック(Tam Coc)
- 古都ホアルー(Hoa Lu Ancient Capital)
- バイディン寺(Bai Dinh Pagoda)
ですが、その他にもまだまだ魅力的な場所があって…
- ムア洞窟(Mua Cave / Hang Mua)
- ヴァンロン(Van Long)
- ティエンハー洞窟(Thien Ha Cave)
- クックフォン国立公園(Cuc Phuong National Park)
などでしょうか。
チャンアン・タムコック
▲チャンアン(Trang An)
上のチャンアン、そしてタムコックは周りの景観を楽しみながら、ボートに乗って水路を進み、途中洞窟をくぐり抜ける冒険感満載のツアーです。どちらもボートに乗って洞窟をくぐってという感じですが、チャンアンはタムコックよりも
- くぐり抜ける洞窟が多い
(選択するルートにもよります) - 客引きが少ない
(先導の教育がしっかりされている)
という口コミを見てチャンアンに行きたいなと。ちなみにチャンアンは、キングコング 髑髏島の巨神のロケ地になった事により有名になった模様。
▲チャンアンボートツアーのルート。時間が短くとも金額は一律です。
ロケ地巡りが希望であれば、3つ選択できる2番目・3番目のルートを選ぶと行けるみたいです。私は3つの祠と寺院、9つの洞窟を巡ることのできる1番に行きました。
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▲キングコング髑髏島の巨神 (私は見たことがなかったのでロケ地巡りはしませんでした。)
タムコックの方が昔から有名らしく、名物おばちゃんの足漕ぎボートを見る事ができるとかなんとか。現地ツアーを見ていてもタムコックがメインのものを多く見かけました。
古都ホアルー
▲古都ホアルー(Hoa Lu Ancient Capital)
ハノイが首都になる前、ベトナム初の王都がこのホアルーです。以前はもっと広大な土地でしたが、今見学できるのは当時の皇帝・皇族たちの廟と、内部に現存している一部のみです。一部のみと言っても、ガイドをつけず自分で見て周っても30分では周りきれないボリューム感です!
文化遺産としての価値のある場所なのでここも絶対に訪れたい場所でした。
バイディン寺
▲バイディン寺(Bai Dinh Pagoda)
東南アジア最大の仏教寺。東南アジアで様々なお寺をめぐった経験のある私に"まるで仏教のテーマパーク"というガイドブックの誘い文句は、とてつもなくインパクトがありました。2010年にオープンしたばかりの新しい名所ではありますが、ここも訪れたいリストへ。ものすごく敷地が広く本堂まで辿り着くのもやっとでした。
ムア洞窟/Hang Mua
▲ムア洞窟
洞窟と謳っていますが、見所は2カ所の高台から見るニンビン市内の絶景です!
ガイドブックにはほんの少しの表記しかありませんが、私は絶対にこの場所に行きたかったので、ムア洞窟(公園のようになっていて小さなテーマパークのようになっています)の入場料100,000VND(日本円で約460円)がタダになる宿泊施設に予約を取ってまで臨みました。
▼宿の詳細はInfomationにて
ヴァンロン
▲竹の手漕ぎボートに乗れるのはヴァンロンだけ
これまた手漕ぎボートですが、こちらはチャンアンやタムコックのような派手さはありません。洞窟も1か所で約1時間と短め。竹の手漕ぎボートが気になったので行ってみました。静かで水面に浮かぶ蓮の花がとても美しい場所でした。運が良ければ岩壁にお猿さんが現れるそうです。
ティエンハー洞窟
タムコックよりももっと奥にあり、気になりましたが位置的に時間がかかってしまうので断念。ライトアップされた鍾乳洞が水面に反射して、銀河のように見えることから別名"ギャラクシーケイブ"という名もあるそうな。
クックフォン国立公園
クックフォンはベトナム最古の国立公園で、広大な土地の中には珍しい動植物が生息しています。樹齢1000年の巨木を目指すトレッキングや、絶滅危惧種のサルの保護施設などもあり自然に見所満載!ですが、ニンビンの街中からも割と遠く、日数が足りず断念しました。
主要観光地へのアクセス注意点や道路状況
このような魅力的な観光名称がたくさん散りばめられているニンビンですが、1つ1つの距離が少し離れています。
▲全体の距離感Map
ルートを組む時は、かかる時間を計算していく事がポイントなのかなと思いました。タクシーの運転手によっては、道が分からず大きく回り道をする人も居たので、自分でもMAPを確認しながらタクシーに乗ったりしていました。
- クックフォン国立公園とヴァンロンは市内 (地図には載っていませんが右の方です) から20分以上離れています。
- ムア洞窟はすごく狭い道へ入っていくので行くのに時間がかかります。車1台やっと通れるような道や、ガタガタボコボコの舗装されていない道を通ってやっと到着します。
- バイディン寺院はお寺にたどり着くまでに20分歩く必要があります。(7時〜18時までは有料電気カーあり)プラスお寺の敷地が相当広いです。市内まで30分以上時間を要するので、早い時間に行くのがオススメ。
- バイディン寺院からティエンハー洞窟は地図上で見ると近いですが、途中道が切れています!チャンアンやタムコックの方へ行ってからと、周り道をする可能性が大いにあります。日程に注意。
- バイディン寺院・古都ホアルー・チャンアン、この3つに行くまでの道路は割ときちんと整備されていたので、バイクなどを使って来ている人を多く見かけました。
タムコックやティエンハー洞窟までの道路状況は残念ながら判りませんが、タムコックはチャンアンに並ぶ代表的な観光地なので道路は整っているであろうとは思いますが…
▲ムア洞窟までの細くてガタガタの道
こんな田舎道でも大型バスは入ってくるので、正直分かり得ません。笑
2泊3日 ニンビン観光モデルルート
さて、どんな観光地かざっと判っていただけたかと思います。ここからは実際に旅行したルートを紹介していきたいと思います!
1日目
ハノイ市内ホテル 出発
↓ ホテルフロントで申し込み/ホテルpic up相乗りバン(282,000VND)
15時頃 ニンビンのThe Reed Hotelに到着
↓ Grabにてタクシーを手配 (120,000VND)
16時半 古都ホアルー観光 (入場料20,000VND)
↓ バイクタクシーで移動(100,000VND)
17時半 バイディン寺院に到着
行ってすぐなのにこの暗さ。後悔しました。
18時過ぎ ホテルへ向けて帰宅
↓ バイクタクシーで移動(250,000VND)
19時 ホテル着
夜ご飯は
ホテル横The Hotel ARIA CAFE で。
★夜、バイディン寺院に出歩くのをオススメしないと書いたのはこの経験からです。暗い山道を1時間もバイクタクシーで移動するのは恐怖でした。女子のひとり旅は特に、バイディン寺院の観光は日没前までに終わらせるように予定を組んでみてください!
位置的にはバイディンと古都ホアルーはセットで行きやすいです。
2日目
ホテルで朝食
8時10分過ぎ ホテルからヴァンロンへ
↓ ホテルでタクシーを手配
8時40分 ヴァンロン観光 (入場料20,000VND + ボート代60,000VND)
約1時間ほどボートで観光。楽しかったので船頭さんにチップで55,000VND
↓ タクシーでホテルに荷物を取りに(往復 396,000VND)
ホテルから宿泊先のあるムア洞窟へ
↓ 引き続きタクシーで移動(93,000VND)
11時20頃 Mua Caves Ecolodge (Hang Mua)
早い時間でしたがチェックインさせてもらうことができました。
★宿泊者はチケット(100,000VND)を買う必要がありません
↓ タクシーで移動
12時過ぎ チャンアン観光 ( 200,000VND) 途中強い雨が降ったりして恐らく長めに雨宿りをしたため…
16時過ぎ(約4時間) ツアー終了
↓ タクシーで移動(ホテルとの往復 58,000VND)
夜ご飯はホテルのレストランで。
ニンビンで有名なゴート/ヤギ肉を。★ムア洞窟の周辺にはあまり大きなレストランがないので、市街地に出て食べる選択肢はほぼないかなぁと。(道も悪いし、遠い。)このレストランのご飯はとても美味しかったです!
3日目
朝食をホテルのレストランで。
8時過ぎ 階段を登り 敷地内の観光開始
↓
2つの頂上を制覇。1つ目の頂上で写真撮影しすぎて、2つ目の頂上にきた時点で時刻は9時半に。
人が多くなってきてゆっくり写真も撮れませんでした。ベトナムの女子たちはこんな感じで撮影していて全く譲ってくれません。見えていませんが私の横は人で溢れています。笑
8時前がオススメ。
↓
蓮の花の池や…
(10月はたくさん咲いていました)
色々なモニュメントがあって午前中ずっと見てまわっていました!
↓ 一旦部屋でシャワー休憩。パッキング
お昼ご飯
軽く食べようと敷地を出てすぐの店で、アジアの価値ある料理の1つとして表彰されたコムチャイ(Com chay)/お焦げご飯 をお菓子代わりに。↓ ホテルの専用タクシーにてニンビン駅へ(ホテルに前払いで)
13時37分発 ハノイ行き列車に乗るため
12時半には駅へ。
発券を済ませた後はニンビン駅の目の前のCafeでベトナムコーヒーを。
と、いうような日程でニンビンの旅行をしました。
乗り物を制するのが楽しむコツ
1日目は日程ミスによりトラブルにになる一歩手前だったので、2日目以降は時間に余裕を持って早めの行動を心がけていました。
▼ニンビン旅行の注意点まとめはこちらからどうぞ
移動はタクシーなどを利用していたので少し緊張感がありました。使えるのであれば気長に待つのを覚悟してGrab(ベトナム版Uber)を利用したり、日本で運転した事があるのであればレンタルバイクをレンタルすると悩みが払拭されるかと。
移動以外はまったりと1人で楽しく観光する事ができましたし、美しい自然と歴史ある遺産をたっぷり堪能できるニンビンはとてもオススメです。
ベトナム ハノイに旅行する予定の方は、少し郊外に足を伸ばしてベトナムの秘境ニンビンも訪れてみてはいかがでしょうか!
この記事が何かのお役に立てると幸いです:)
あやかでした
📷All photo by Ayaka
Infomation
▼ムア洞窟への入場料がかからず、敷地内に泊まって敷地を満喫できるホテル
Mua Caves Ecolodge (Hang Mua)
広い敷地内への入場料がタダ!自己責任にはなりますが敷地内は自由に見学してもいいそうなので、天気が良ければ早い時間から登って頂から日の出を見ることも可能。部屋の中にもシャワーはありましたが、解放感ありまくりのシャワー付きの庭⁉︎
手前にバスタブ プラス シャワーもあります。
▼ベトナム版Uber タクシー配車はGrabで
▼もちろんツアーでもニンビン観光はできます
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