私は旅先で列車に乗るのがとても好きで、ニュージーランドでも一人旅の時は列車をメインにした旅をしました。
今回ご紹介するのはニュージーランドの最も有名な観光列車で、南島の大自然を横断する事から"世界屈指の絶景鉄道"などとも言われている
「TRANZ ALPINE/トランツアルパイン」
ニュージーランドを列車で観光する。というのは日本の方にはまだまだ知られていないと思うので、その魅力を絶景とともにお伝えしていきたいと思います。
目次
南島を走る絶景列車TRANZ ALPIN
この絶景列車は、一体どこを走っているのか。
そちらからご説明していきたいと思います。
クライストチャーチ ⇆ グレーマウスを繋ぐ路線
南島最大の都市クライストチャーチ/Christchurchから、西海岸のグレーマウス/Greymouthまでアーサーズパス国立公園、アルプス連峰などの中を横切り、美しいオティラ川、タラマカウ川そしてワイマカリリ川沿いを走っていく路線です。
2005年にはあの"世界の車窓から"でも放送されたそうてす。
▼MAP
7つの駅と運行時刻
朝の8時にクライストチャーチを出発して、終点のグレーマウスまでは4時間50分の旅。グレーマウスに到着してから1時間後の午後2時に列車は再びクライストチャーチへと走り出します。トランツアルパインは1日1往復のみの運行になっています。
- CRISTCHURCH /クライストチャーチ
発 8:15am ( 始発 )
着 6:31pm ( From Greymouth / 終点) - ROLLESTON /ロルストン
着8:33am 発8:34am
着6:15pm 発6:16am ( To Christchurch ) - DARFILD /ダーフィールド
着8:55am 発8:56am
着5:58pm 発5:59pm ( To Christchurch ) - SPRINGFILD /スプリングフィールド
着9:19am 発9:20am
着5:38pm 発5:39pm ( To Christchurch ) - ARTHUR'S PASS /アーサーズパス
着10:51am 発10:52am
着4:27pm 発4:28pm ( To Christchurch ) - OTIRA /オーティラ
着11:26am 発11:26am
着3:50pm 発3:51pm ( To Christchurch ) - MOANA /モアナ
着12:05pm 発12:06pm
着3:02pm 発3:03pm ( To Christchurch ) - GREYMOUTH /グレーマウス
着1:05pm (終点)
発2:05pm ( To Christchurch / 始発 )
★グレーマスからクライストチャーチに行くにはこの14時の便に乗ります。
ちなみに、その終点の駅グレーマウスという場所は知らない方が多いのではないでしょうか。イメージがつきにくいと思うのでグレーマウスを少しご紹介しておきます。
グレーマウス/Greymouthとは
グレーマウスは西海岸最大の都市で、かつてはゴールドラッシュで栄えた街。個人的に西海岸の海の色はシルバー色に輝いて見える不思議な魅力があって大好きです!
私が訪れた、Southern Breakwater Viewing Platformからは夕日がとても綺麗に見えたのでグレーマウスで宿泊する方は西海岸の海に沈む夕日を堪能してみてはいかがでしょうか。他にはMonteith's Breweryという地ビール鋳造所、兼レストランがあります。
近くにはホキティカという街があり、ニュージーランドに来た人は恐らく見たことがあるであろう緑色の翡翠(ヒスイ)ポウナム/グリーンストーンの産地があります。▲グリーンストーン
また、同じ西海岸沿いにはフランツ・ジョセフ氷河があり、グレーマスからは車で2時間ほどで訪れることができます。氷河を訪れたい人はこちらのルートで巡ってくるのも実はオススメです。
★ちなみに人気の観光地テカポは地図上で見ると近く見えますが、アオラキ/マウントクック国立公園に阻まれて道がないので注意。
所要時間・走行距離
クライストチャーチ ⇆ グレーマウス
- 走行距離は223キロメートル /片道
- 約5時間(正確には4時間50分)
どちらの駅からでも乗車可能です。もちろん途中の駅でも乗降者できます。
クライストチャーチ発の列車に乗れば、途中の駅であるアーサーズパスの駅で降車してから日帰りトレッキングをして、夕方の列車でクライストチャーチに帰るといった楽しみ方もあるようです。キャンプサイトもあるので宿泊も可能。
私個人的には、クライストチャーチ⇆グレーマウスすべての景色を楽しむのがこの列車の醍醐味だと正直思うので、是非とも終点まで乗って欲しいです。
お値段
▼自分で直接サイトにて購入した場合
- Nz 179 ㌦ 〜 Nz 199 ㌦/片道
日本円レートNz1㌦=70円として
日本円で約12,000円〜14,000円
往復は単純にこの2倍の料金になります。
▼ツアーに申し込んでチケット購入した場合
- Nz 470 ㌦〜
日本円で約34,000〜
ツアーはほとんどグレーマウスまで行かず、他のルートでクライストチャーチに戻るものがほとんどです。そして一人旅だと高くつくor予約ができません
チケット購入の仕方
チケットの購入は、大きく分けて2つの方法があります。
旅行会社を通して購入する場合
様々な旅行会社でチケットを購入することが可能です。
が、個人でチケットを取るよりも割高になります。他のアクティビティと組み合わせたいのであればツアーは便利だとは思います。
▼VELTRA /ベルトラ
トランツアルパイン1日観光<クライストチャーチ発>
値段:Nz 480 ㌦ (約 35,000円)
1人〜/但し1人の場合 NZD 960.00
★ホテル送迎、アーサーズパスで下車、昼食、国鳥KIWIバード見学、ホテル送迎
施行会社がJTB。ベルトラを介せばこちらは1人でも予約可能。
▼JTB現地ツアー
★現地オプショナルツアー → トランツアルパインでヒットします。ホテル送迎、アーサーズパスで下車、昼食、国鳥KIWIバード見学、ホテル送迎
▼HIS現地ツアー
【H.I.S.】大人気!トランツアルパイン列車1日観光クライストチャーチ(ニュージーランド) のオプショナルツアー|海外現地ツアー格安予約
値段:34,530円 (約 Nz 470 ㌦)
2人〜
★ホテル送迎(又は指定の場所)、アーサーズパスで下車、昼食、別料金でジェットボートか羊の毛刈りなどを体験可能
自分でサイトにて購入する場合
私は1日でクライストチャーチまで行きたかったので、自力でチケットのみ予約しました。簡単に予約できるので、手順を画像とともに見ていきましょう。
- TRANZALPINEのサイトへ
サイトにはこちらから飛べます。 - SEARCH FARES をタップ
★稀にディスカウントキャンペーンなどもやっているので、もし割引があったら迷わずそちらをタップしてください!この時、TRANZALPINEになっているように。
- Where are you travelling from ? / 出発地を選択
下にスクロールすると、グレーマウスまで出てきます。
選択したら、NEXT
★クイーンズタウンや、フランツジョセフなどにリンクするインターンシティバスのチケットも取れるようになっています。 - Where are you travelling to ? / 到着地を選択
選択したら、NEXT - When are you going ? / 出発日を選択
★最大1年と1ヶ月後の月末(460日後)くらいまで予約が可能
★ONE WAY か RETURN どちらかを選ぶ
選択したら、NEXT - Who is going ? / 人数を選択する
★Childlen は 2歳 〜 14歳まで
★2歳以下は infants を選択/大人1人につき1人のみの乗車が可能です
★パソコンの場合ここで途中下車の選択ができる +add というボタンがあります。アーサーズパスなどで途中下車する場合などはこちらで設定してください。
選択したら、NEXT - Choose your fare / 料金を選択する
✔︎の場所は2度確認すること!
★Flexi:50%返金可能で1度だけ予約を変更することが可能。あとは何回でも途中降車などの予約をすることができます。(安い方は売り切れるのが早いです!)
★Flexi Plus:全て返金対象で予約も何度も変更可能、途中降車の予約も何度でもすることができます
★注意事項で、時々列車では30分〜の遅延があるので、飛行機、その他各自での乗り継ぎがある人は運行時刻などには気をつけてください!
★詳細情報をしっかりと確認。TranzAlpineになっているか、Departs(出発地)・Arrives(到着地)は合っているのか。
そして、CONTINUE - Extrasを選択する必要がある人は選択する
★Food & Drinks :先に選択可能ですが、乗車後でもCafeスペースで購入することができるので、絶対にこれが食べたい!というものがある方は先に購入すると◎
★Baggage・Merchandise(Plaing Cardが選択できます)・Bikes:追加で追加するものがあれば先にこちらで設定しておきましょう。
そして、CONTINUE - 必要な情報を記載する。
★First Name は下の名前、Last Nameは苗字
★乗車時にお手伝いが必要だったり、特別なお願いがある方はこちらのページで選択してください
★保険のようなものに12ドルで入ることができますが、任意なので入らなければNo,Thanks
料金を確認して、チェックマークをボックスにつけます。
★1番下のチェックリストは、変更などがあった場合メールでの通知をしますか?といったものなんですが、念のためチェックを入れることをオススメします。
そして、Confirm and continue - 支払い方法選択
★Credit Card(クレジットカード) だと返金不可な2パーセントの手数料がかかります。Internet banking(インターネットバンキング)で支払われた予約に関しては無料のようです。
インターネットバンキングとはニュージーランドのバンクカード。
もしバンクを持っているのであれば、
当てはまる自分のアカウントにチェックを入れてログイン→どちらの口座から引き落とすか選択→詳細入力→完了 - 登録したメールアドレス宛に確認のメールが届きます。これは予約番号であって、乗車チケットではありません!当日この番号を伝えてチケットを発券する必要があります。名前と予約番号を伝えるとすぐに発券してもらえます。
▼PDFの予約表にも、上の方に予約番号が記載されています。
▼チケットはこんな感じです。Carriage /車両とSeat /座席が書いてあります。
注意事項
メールにも書いてありますが、出発の20分前には駅に行って、発券するようにしましょう。私はグレーマウスから乗ったんですが、駅にはお土産屋さんなども入っていますし、トイレに行ったりしているとすぐに20分経ちます。
10分前にホームにスタンバイすると…
電車が入ってくる所を写真に収めることができますよ!
外せない見どころ・楽しむポイント
クライストチャーチから乗った事を想定して順序を追って解説していきます。
クライストチャーチから乗る場合は進行方向を向いて右側の景色がいいとされています。席は恐らく発券する時に決まるので、発券時に空いているか伝えるのがいいでしょう。
私は何も知らなかったので逆方向に乗っていました。が、後ろの車両が解放車両になっているので、移動すれば両方、好きな方の景色を見ることができます。▲連結部分付近は穴場
ただ、解放車両は場所取り合戦になります。ですので見どころポイントを押さえておいて、到着の少し前から場所とりをしておきましょう!
各場所の見どころ
走行中に、注目したい絶景ポイントです!
クライストチャーチから出発して、カンタベリー大平原を走り、早速大迫力の渓谷をいくつも抜けていきます。
★雨が降ってい他ので渓谷は窓が曇って写真が撮れませんでした。
▼
スプリングフィールド駅を越えてすぐ、クレイギーバーンでの直線が続く地点があります。
その直線からはビンザー山/Mount Binser・アーサーズパスの麓が美しく見えます。
▼
アーサーズパス国立公園内で、ワイマカリリ沿いを走って見られる景色はまさに、広告などで使われている眺めにが広がり始めます。
▼
アーサーズパスからタランタアルパインへは、Otira Tunnel / オーティラの8.5キロにも及ぶトンネルを下ります!このトンネルの構造は世界で2番目に長いそうです。
★トンネル内では排気ガスがすごいので席で過ごすことをお勧めします。
▼
そしてこのトンネルを抜けると…
カンタベリーの景色とかなり違うウエストコートの景色が広がります。
★列車に乗っている!という写真が撮りたい方は、カーブの多いこの場所での撮影をお勧めします
▼
オティラ川、そしてタラマカウ川が広がり始めます。その川に沿って続く線路はその川の美しい曲線、川の色を見る事ができます。
▼
そして、とうとうグレーマウスに到着!と、言うことになります。
★私はグレーマウスから出発したので、列車の進行方向が逆側になっています。
各見所は、文字の場所がGoogleリンクになっています。Map上にポイントを立てて利用してみてください。
車内の様子
車内は窓がかなり大きく作られていて景色を大迫力で楽しめるように工夫されています。スペースもそこまで窮屈ではありません!
他にもこの列車には特徴があって
- 食堂車両(ほんの少しですがその場で食べる場所があります)
★私は軽食とコーヒーを楽しみました。 - 後方の解放車両
などがあるので、是非とも利用してみてください。
美しすぎる南島の絶景をゆっくりと楽しむ列車旅
列車好きな私からすると、TRANZALPAINでの旅はとても印象的でした。レンタカーで巡る旅とはまた違って、運転などもしないのでゆっくりと楽しむことができます。
個人的にはグレーマウス→クライストチャーチの片道で十分楽しめたので…列車を使って往復するのであれば、1日でとんぼ帰りをすると10時間近く列車に乗っていることになるので、アーサーズパス国立公園やグレーマウス近辺を楽しんでから帰りの列車に乗る方がいいのかなという印象です。
機会があれば是非とも列車旅も楽しんでみてください。
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